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(用語解説)トラクション

ここではトラクション(牽引力)について用語解説していきます。

スタートアップビジネスにおいて非常に重要な考えであるトラクション。

市場規模やCEOのプレゼン能力とかに注目されがちですが、実は投資家が最も見たいのはトラクションです。


トラクションとは


トラクションとは直訳すると「牽引力」という意味になるのですが、スタートアップ/ベンチャービジネスにおいては、シンプルに出している実績の事を意味します。

あえて小難しく表現すると、事業計画の蓋然性について、論拠高く示す定量的な指標の事です。


VC等投資家達にとって、新規性の高いビジネスアイデアや、実績のあるチーム、素晴らしいプレゼン等々よりも、見たいものになります。


仮に投資家の立場だったとして、スタートアップ経営者が出資して欲しいと交渉に来たとします。

当該ビジネスは、十分な市場規模のポテンシャルがあり、競合環境等々含め、かなりの将来性を感じるものです。

しかし、顧客は0、当然売上高も0。


このような状態だったら、判断が非常に難しくなると思いませんか?


逆に、あまりにも奇抜なアイデア過ぎて、どう考えたってサービスを利用したいと思う顧客なんかいるはずないだろ、と思うようなビジネスがあったとします。

しかし中身を見てみると、既にユーザーがいて、マネタイズもまわりはじめている。


論理的に考えれば意味不明なのに現実としては数字が出始めているとあれば、評価を改めざるを得ないでしょう。


ようは、論より証拠、という話です。


そして、この論より証拠、として現実に出せている数字の事をトラクションと呼びます。


トラクションを獲得するには?


特にスタートアップにおいて気にするべきポイントになりますが。


トラクションの獲得と、プロダクト開発は並行して、バランスよく進めていくことが肝要です。

トラクションが見えていないプロダクト開発は不毛ですし、トラクションだけ獲得しても提供する物がなければ当然先細りです。


ひたすらテストを繰り返しながら、プロダクト・マーケット・フィットを進め、順調にトラクションを獲得できているのならばそのままプロジェクトを進行すれば良く、逆にトラクションの獲得見通しが悪いのであれば獲得チャネルを変えるのか、ビジネス自体のピボットを考えるのか、検討が必要になります。


トラクションの獲得チャネルとしては、地上戦の営業や講演会、ピッチ大会への出場等のオフラインな手法もあれば、各種WEB広告をはじめとしたオンラインな手法等、様々にあります。

サービス内容やターゲットに応じて、適切な手法は全く異なってきますので、プロダクト・マーケット・フィットだけでなく、チャネルについてもテストを繰り返していく必要があります。


 

本用語解説は、IPO実務上の観点での記載であり、投資観点での記載は行っておりません。

同様に、情報の提供を目的としたものであり、金融商品の勧誘を目的としたものではありません。

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